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2024.09.13

園長先生ブログ

札幌南陵高等学校との交流~家庭科の授業から

9月12日(木)藤ヶ丘幼稚園の年長組さんと札幌南陵高等学校2年1組の生徒さんと家庭科の授業で交流をさせていただきました。

 

家庭科の授業の中に「保育」が盛り込まれているようです。

 

高校生は幼稚園の子どもたちが楽しめるように屋外にあるもの・生き物探しビンゴカードを作製し、子どもたちと一緒に取り組んでくれました。

 

幼稚園の子どもたちには自然体でいてほしかったので、発達の段階を踏まえて「困ったことがあったら近くのお兄さんお姉さんか先生に伝えてください」とだけ約束をしました。

 

グループに分かれ、自己紹介をしました。

幼稚園の子どもたちは、少し緊張気味…

はじめは、ぎこちなさがあったのですが

 

すぐに子どもたちに寄り添ってくれる高校生がいました。

子どもたちの目線に合わせてくれて、一緒に驚いたり、喜んだり、夢中になったり…

 

転んで服や体が汚れてしまった子がいました。

心配してくれて、一緒に汚れを落としてくれました。

「大丈夫かい?痛くないかい?」

「うん、だいじょうぶだよ。きがえたら、またあそぼう!」

そんなお兄さんのずぼんの裾も汚れていたので、担任の先生が

「お兄さんも汚れているけど大丈夫ですか?」

「このくらい大丈夫です!」

さわやかでとても頼もしかったです。

 

「触れるの?」

「ん!?へいきだよ」

「そっかぁ~ちょっと無理だな…」

子どもの怖いもの知らずなところや無邪気さに心を動かされている様子でした。

 

卒園児さん!

こんな嬉しいことはありません。

立派に大きくなっていて、交流授業で一緒に学び合うことができるなんて先生冥利に尽きます。

 

幼稚園に戻ってきてお昼ご飯を食べている時

「せんせい、あのおにいさんおねえさんにはもうあえないの?」

「どうしたの?また会いたいの?」

「たのしかったから」「やさしかったから」「またあいたいな~」

「じゃあ、先生からもお願いしてみるけど、みんなからもお願いしてみたら?」

「なにしたらいいの?」

「お手紙とかどうかな?」

「できる!」「いえでかいてくる!」「あとでかいてもいい?」

と、こんなやりとりがありました。

そうしたら…翌日の朝、お手紙を書いてきた子がいました。

「先生、ちゃんと渡すからね!」

「うん、ありがとう」

子どもの思いや願いって強い力を持っているんだ、と思いました。

 

あとで知ることになるのですが

卒園児さん(小学2年生)のお姉さんが本日の交流授業にいたようで、放課後、お姉さんと一緒に遊びに来てくれました。

本日の感想を聞いてみると

「自分の妹のことはわかるんだけど、どんなふうにしてあげたらいいのか、何て声を掛けてあげればいいのか難しいと感じます。」と教えてくれました。

「そんなふうに考えてくれてることが嬉しいです。子どもは思ったこと感じたことを伝えてくれるので、自分なりに考えた言葉を掛けてあげるだけで子どもたちには伝わっていると思いますよ。はじめは子どもを受け入れて、一緒に遊んだり楽しんだりすることが子どもたちは嬉しいと感じていますよ。」とお伝えしました。

 

札幌南陵高等学校との交流は今年で2年目。

体育の授業と家庭科の授業、インターンシップを含めた交流を行います。

幼稚園側は課題としている”幼稚園教諭・保育士の成り手不足に取り組み、保育の魅力発信を行う”

幼稚園の子どもたちは”様々な人と交流して他者を知り、地域を知り、自分自身を知る”

高校の生徒さんは”子どもを身近に感じ、将来を考える”

3つのねらいを明確にし、取り組んでいます。

交流を通して、子どもから学ぶこと、生徒さんから学ぶこと、私たち幼稚園の教諭から学ぶことがあります。

 

 

藤ヶ丘幼稚園が大切にしていること、色んな所に隠れています。

 

 

 

 

 

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